(1)定年で失うもの
――"7つのものを失いました"と嘆く元都市銀行役員氏
元都市銀行役員氏が失った7つのものとは――
(項目) (元都市銀行役員氏の述懐)
@組織 何と言ったって大きなバックが自信のもとだったが・・・
Aステイタス (大銀行役員の)社会的な地位もなくなってしまった・・・
B情報 あふれるばかりの情報も入ってこなくなってしまった・・・
C収入 恵まれた収入ももちろんなくなった・・・
D部下・友人 多数の部下と仕事がらみの友人も今はいなくなってしまった・・・
E希望 栄進や高収入に伴う希望もなくしてしまった・・・・
F家族 ぬれ落ち葉・粗大ごみになって家族からも愛想をつかれた・・・
人間の生きがいは、会社という組織に属してバリバリ働くこと、出世すること、
たくさんの収入を得ること、という信念に凝り固まってしまうと、定年で会社
という組織の第一線から離れるに伴って、7つのものを失うという大きな喪失感
に襲われてしまいます。
定年だからといって、人間(持って生まれた素質・性格)が変わるわけではない。
住む世界、生活する世界が変わるだけ。
(2)定年で得られるもの
定年は、済む世界、生活する世界が変わるだけ。だとすれば、
定年によって得られるものも多々あるはずです。
(項目) (お元気シニアの述懐)
@ある程度の経済的余裕 退職金はもらったし・・・
ローンは完済したし・・・
教育費の負担はなくなったし・・・
預貯金もほどほどたまったし・・・
A時間の余裕 あと何年生きられるか
60歳の人の平均余命
男性 22.87年 女性 28.46年
自由な時間――これからの自由な時間は、
40年間の仕事に費やした時間を上回る
40年間の仕事の時間
10時間×250日×40年=10万時間
60歳以降の自由な時間
(24時間―10時間)×365日×20年
=10万2200時間
B心の余裕 仕事の心配はなくなったし・・・
ローンの心配はなくなったし・・・
子どもも成人・独立したし・・・・
シニアライフを前向きに生きるとは---
お金を大切に守り育てながら (経済)
健康を大事にして (健康)
有り余る時間を豊かに過ごす (生きがい、こころ)